花見サイクリングと素敵な老夫婦

4月最初の暖かで天気の良い週末

どこかに出かけたい気持ちを抑えて、朝から家中を掃除して洗濯機をガンガン回す。

ここのところ週末は予定が詰まっていたり疲れていたりで、家事が色々と手抜きになっていた。

息子が杉花粉アレルギーの為外に干せなかった布団類もベランダをフルに使って豪快に干した。

お昼ごはんを食べて、さて午後からどうするかと考えたが、こんなに天気が良いなら自転車で出かけよう!と提案。

子供達も賛成し、サクサクと準備を済ませ出発。

目指すはピンクと白のコントラスト

昨年あたりから気になっている場所まで行ってみようと考えた。

片道10kmほどになるが、まあこの子達ならこなすだろう。

走り始めて2kmほどで娘が

[bal_L1]https://esutama.net/wp-content/uploads/2018/02/AD681501-E52E-47D0-9F97-903273197D8D-e1519264710406.jpeg[bal_L2]足いた~い[bal_L3]

と言う。

ちょっと早過ぎやろ。。。

娘の方に目をやると足が窮屈そう。

そうか、大きくなったんやな^^

止まってサドルの高さを力の入りやすい高さに調整して乗らせてみる。

[bal_L1]https://esutama.net/wp-content/uploads/2018/02/AD681501-E52E-47D0-9F97-903273197D8D-e1519264710406.jpeg[bal_L2]えー、めっちゃ楽やん(笑)[bal_L3]

と言って嬉しそうだ。

そういや皆で自転車に乗ってどこかに行くのは随分久しぶりだった。

ちゃんと見てなくてごめんな。

途中、コンビニで休憩がてらお菓子を買いこむ。

娘の自転車は足で踏み下ろして点けるタイプのライトが付いていたから、買ってすぐにハブダイナモ付きの車輪とオートライトを取り付けたっけな。

余談だが、リアライトもオートで点灯する物を取り付けている。

閑話休題

コンビニからすぐの桜ポイントへ寄り道する。

水鏡が綺麗

桜の時期には車両通行止めとなる。

ズボンをまくっているのは自転車のチェーンに裾が噛み込むのを防ぐ為。

ヘアゴムで止めている。

子供達は落ちている花びらを集めて桜吹雪を作って遊んでた(笑)

さあもう少しだ。

この水路で大量の亀が甲羅干しをしているのを見つけた。

[bal_L1]https://esutama.net/wp-content/uploads/2018/02/AD681501-E52E-47D0-9F97-903273197D8D-e1519264710406.jpeg[bal_L2]かめかめかめかめ、サワーぁズ♪[bal_L3]

娘が歌い出した瞬間に鼻水が出るほど爆笑してしまった(笑)

さぁ、着いたよ。

ピンクと白の花が咲き誇っている。

遠目には梅かな?と思っていたが、これは花桃という木らしい。

立て札に書いてあった。

本当に綺麗だ。

子供達は早速お菓子に夢中だが(笑)

素敵な老夫婦

僕が少し離れて写真を撮っていると、老夫婦らしき二人がやってきて子供達に何か話しかけている。

戻ってみると、、、

「お父さん来たねぇ。ふふふ」

「今ね、兄妹仲が良いねぇって話してたの。」

「本当に良い表情をしてる。お父さんも優しそうで素敵な方ね。」

「なかなかお父さんとは出かけられないものねぇ。良かったねぇ。」

「良い家族なのねぇ♪」

と、おばあさん(以下ば)が言う。

。。。いや、お母さんいないんです。。。

とは言えず。。。(笑)

ははは、ありがとうございます^^;

と返しておく(苦笑)

するとおじいさん(以下じ)が口を開く

じ「この自転車は太いタイヤだけど、これだと長距離が楽なのですか?」

えすたま(以下え)「いえいえ、重たいです。これは山を走るタイヤです」

じ「そうですか、そうでしょうねぇ」

二人を交互に見ているが、なんとも品のよいご夫婦だ。

そしてこの花桃並木、おじいさんが十何年か前に植えた人の1人だと言う。

その後もあれこれとお話してくださり、

お二人が戦前の生まれである事や、戦時中の学校教育、関東からこちらに移り住んで50年ほどになる事等を聞いた。

その中で

ば「今の子供達は色んな物があって幸せよ。私達の時は叩いてやっと聴けるようなラジオしかなかったのよ笑」

と仰った。

僕にもそういう思いはある。

僕が子供の時にはこんな物なかった。等と考えたりする。

でも、だからと言って自分達が幸せじゃなかったなんて思わない。

その時はそれで幸せだったし、今思い返しても幸せだったと思える。

え「でも、それはそれで幸せだったと思いませんか?」

ば&じ「えぇ、物が無ければ無いなりに幸せですし、その経験があったからこそ今の自分達が居るのですから。もう先が見える歳になってしまいましたけど笑」

いつの時代もジェネレーションギャップは存在すると思うが、感じ方そのものは似たようなものなのだろうな。

しかしこのご夫妻、僕が普通に話している言葉を聞き逃さない。

耳が遠いという事はなさそうだし、何歳なのだろう。

聞けば、おばあさんのほうは87歳なのだそうだ。

おじいさんの方は聞きそびれてしまったが、なんとシャンとした90手前のご夫婦だろうか。

腰も伸び、耳も確か。

聞けば、おじいさんは75歳までテニスをしていたとか。

更に農林水産省で働いていて博士号もお持ちとの事。

こちらに来たのも研究の為だという。

そしておばあさんの方は元教員だそうだ。

「小学校までの成績は親の力。中学からはその子の力」

と仰っていた。

やらされる。から自らやる。に変わるそうだ。

会話の全てを書き記すととんでもない量になってしまうので割愛するが

じ「昔は大きな犬を連れてこの周りを毎日…」

ば「そうそう!毎日!雨の日も雪の日も笑」

じ「犬に天気は関係ないですから笑」

等と、終始素敵な笑顔で話される二人を見て、

ずっと寄り添って生きてこられたのだろうな。

僕なんかには想像もできない絆と信頼をお互いに持っておられるんだろうな。

そう思った。

時間にして30分くらいだろうか。

じ「私達あなたのような年代の方と話す事は殆どありませんから、ついつい話しすぎてしまいました。」

ば「せっかくだったのにお父さん取っちゃってごめんねぇ」

と言い残して歩いて行った。

素敵な時間を頂いたのはこちらの方だ。

本当に素敵なご夫婦。

僕もこんな夫婦になりたかった。。。

いや、まだ諦めちゃいないけど、離婚してもうすぐ2年、少し寂しくなってしまった。

子供達はお菓子を食べ終わってじゃれ合っている。

さあ!帰ろう!

帰り道の道中、揚げたてのほくほくコロッケで充電

コロッケ1個40円。

注文してから揚げてくれる。

寂れた商店街の一角だが、お客さんはひっきりなしに訪れているようだ。

コロッケパワーも貰って、始めに足が痛いと言った以外はケラケラと笑いながら無事に20km完走。

子供達の様子をみてもケロっとしている。

やっぱりこの子達は強いな。

何でも楽しくしてしまう。

もっと楽しく幸せな人生が送れるように、とーちゃんはまだまだ諦めへんで!

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コメント

  1. マナっぺ より:

    素敵な話、というか素敵な出会いでしたね(><)