防災対策を見直す【大阪北部地震】

  1. 地震発生時

6/18日月曜日

朝、子供達を送り出し会社へ車を走らせていた。

いつもは高速道路を使って会社まで行くのだが、この日は交通量が少なく、下道を走っていた。

今思えば、高速道路上で被害に遭わなくて良かったと思う。

長閑な農道を走っている時に突然ドンッ!っと突風に煽られたような衝撃を感じ一瞬ハンドルが取られた。

そのまま車が左右に揺れ続けたので、周囲の安全を確認しながら停車した。

停車する直前、車検を受けた直後だったので、ホイールナットが緩んでタイヤが外れかけているのかと一瞬考えたが、スマホからけたたましく緊急速報の音が流れた。

地震だ!

停車してからもおそらく10秒以上は大きく揺れていた。

子供達は今どこだ?

カーナビの時計表示は7:59

いつも通学路の横断歩道に立つ旗当番で最後の登校班が通り過ぎる頃だ。

という事は、川沿いか学校のすぐ近くのはずだから落下物の危険はなさそう。

揺れが治まり、会社に到着したと同時に小学校へ電話をかけたが繋がらない。

学校へ電話が殺到しているのかと思ったが、携帯回線がパンクしていたらしい。

続けざまに元妻から子供達は大丈夫かとLINE電話が来た。

やはり携帯回線は繋がらないらしい。

実に久しぶりな会話な気もするが、学校近くまで行ってるはずだから大丈夫と答え、元妻の実家の無事も確認した。

徐々に見えてくる被害状況

震源は大阪北部。

僕達家族が住んでいる市のすぐ近くだった。

最大震度6弱、この地域は震度5強。

こんな時はニュースよりもsnsの方が情報が早いのとLTE回線はダウンしていないようなので、対象のワードで検索をかけまくる。

水道管が破裂し、水が噴出している動画、散乱した家の中の画像等が上がってくる。

それらが震源のほぼ真上の地域である事から、阪神淡路大震災の時ほどの被害はないと推測できた。

子供達も大丈夫だろう。

自身の家の事も心配だが、一番は食器等が割れて散乱していたら学校から戻った子供達が危ないのと、不安を煽ると思い、一時帰宅を申し出て帰らせてもらった。

被害

会社を出る直前に交通情報を確認すると、一帯の高速道路は全て通行止。

側道は車で溢れているだろうと思って、抜け道を駆使する。

途中で見える幹線道路は長い渋滞になっていた。

新幹線も止まっている。

家に着き、まずガスメーターを確かめたが、安全装置が作動してガスの供給は遮断されていた。

次に水道メーターを確認。

動いていないので、家中での漏水はないと思われた。

家の中に入ると、3つある下駄箱の開き戸が全部開いていたが、何も落下したりはしていない。

階段の自動照明も点いたので電気も活きている。

リビングやキッチンは引き出しという引き出しが開いていたが、心配していた食器棚からの食器やグラスの落下はなく、熱帯魚水槽の水がこぼれた程度の被害だった。

水道も問題なし。

家中を確認したが、タンスやテレビには元々地震対策を施していたので、転等被害はなかった。

唯一ガレージで自転車が倒れていたくらいが、地震被害っぽい画像。

家の無事は確認できたので、せっかくだから学校の様子も見に行く。

一応大きな余震に備えて水道とガスの元栓は閉めておいた。

会社から家に戻る時にテレビでブロック塀の下敷きになった女の子が心肺停止状態だと言っていたので、通学路にブロック塀がないかもチェックしつつ学校へ。

保健室の先生に聞いたところ、けが人は居ないが、気分が悪くなった子はいた。との事だった。

子供達の無事を確認して帰社。

スーパーから水が消えた

仕事を終え、いつものスーパーに夕飯の材料を買いに行こうとしたが、地震でショーウィンドーが割れたらしく臨時休業。

仕方なく少し離れた所にあるスーパーへ行ってみたが、そこで驚愕の光景を見た。

飲料水の棚が空っぽ。カップ麺のコーナーもほぼ商品が無いという状況だった。

え?皆、災害用に非常食とか水を備蓄したりしてないの?

阪神淡路大震災からは20年以上経ってるから経験してない人も居ると思うけど、東日本大震災や新潟県中越地震、熊本地震なんかもあったわけで、パニック起こしてる人達がちょっと信じられない気がした。

そうやってパニックになっては食料や水が足りないって報道をいやほど見てるはずなのに。。。

因みにうちは防災バックや備蓄の飲食料とキャンプ道具があるので、通常の買い物以外はしなかった。

断水地域やミルクが必要な人達にちゃんと行き渡りますように。と願わずにいられない。

子供達はやはり通学路で地震に遭ったようで、ビックリしたとは言っていたが、精神的なショックは殆ど無さそうな感じだった。

あ、一時帰宅して家の状況を確かめたけど、結局心配で学校まで迎えに行きました。

その日の夜から朝方にかけて何度か震度4~2程度の余震もあったが、僕が明るく振舞う事で恐怖心を持たないように努めた。

防災対策の強化

まだ大きな余震の可能性があって、まとめとはいかないけど、我が家の防災対策を見直してみた。

子供達には

  • もしも家族と離れた場所で大きな地震に遭った場合は、近くに居るお友達の親か大人と一緒に避難場所へ向かい、そこから動かずに待っている事
  • 兄妹で別々に遊んでいたとしてもお互いを探さずに真っ直ぐ避難場所に向かい、そこで探す事
  • 避難所以外の建物に入らない事
  • 壁や建物からすぐに離れる事

を伝えた。

家の防災対策として、食器棚の中身が崩落する可能性を見逃していたので、トビラが開かないようにストッパーを取り付けた。

それから防災バックを買い足して、1階ガレージ内と3階の寝室にそれぞれ置いておく事にした。

それから限定的に来週まではお風呂に水を張り、ポリタンク2つに40ℓの水道水を準備しておいた。

まだ安心はできないが、今後の為にも出来得る備えは気付き次第していこうと思う。

子供達を守るのは僕しか居ないのだから。

最後に、今回の地震で亡くなられた方々のご冥福と、被災された方々の早期復興をお祈りいたします。

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コメント

  1. アツシ より:

    大阪北部地震で被害にあった方々に、お見舞い申し上げます。えすたまさん無事で安心しました。私も東日本大震災の経験があり大変さが良く分かります。しばらくは大変だと思いますが応援しています。

    • えすたま より:

      ありがとうございます。
      うちの方は幸い被害が無く無事ですが、すぐ近くの市ではまだ避難生活をされている方もいらっしゃって、考えさせられます。
      どうですか?
      生活のほうは落ち着いてこられましたか?

      • アツシ より:

        まだ大変な時期に私の心配して頂き ありがとうございます。 私は未だ、現実を受け入れられず子供たちにイライラしてしまい自己嫌悪してしまう毎日です。
        先日、元妻から連絡がありました。相変わらず自分勝手な事ばかり話していました。
        えすたまさんは、元妻を受け入れることができますか? 私は自分の気持ちも分からない状態なので、家族を捨てた元妻の気持ちまでは考えられません

        • えすたま より:

          子供にイライラして自己嫌悪。
          わかります!
          皆ある事だと思いますよ。
          僕は受け入れると言うか、お互いに良くないところはあったよね。という感じなので、許す許さないでもなくフラットな感じです。
          それでも離婚して半年くらいは「なんで俺がこんな目に合わないといけないんだ!」って怒りの感情を持つ事も多かったですし、不安定でした。
          アツシさんの気持ち、すごくわかる気がします。
          きっと大丈夫です。徐々に気持ちは落ち着いてきますし、感情の起伏も無くなる事は難しくても頻度が下がってきます。
          なかなか難しいですけど、適度に息抜きをしながら子供達と生活を楽しんでみてください。