父子家庭一年生

今朝もいつも通りの日常。

起床してこども達のお弁当の準備をして、慌しく子供達を学校へ送り出した。

会社へ向かう車中で考えた

今日は修了式なんやなー

ふと頭に過ぎった。

母親がいなくなる事を告げた日

昨年の4月から僕達親子の3人生活はスタートした。

おかーちゃん遠くに行ってしまうねん。。。

子供達に母親と一緒に暮らせない事を告げた日の事を鮮明に覚えている。

本当に哀しい時、子供でも声を出さずに泣くんだ。

子供達の精神がおかしくなってしまわないよう、面会に条件はつけなかった。

会いたいと思えばいつでも会えるよ。

無理やりに納得させた大人のズルさ。

子供達の妥協点をそこに落とし込んだ大人のあざとさ

なぜこんなに辛い事を子供達に強いなければいけないのか。。。

なぜ親の責任を放棄してまで他人を選ぶのか。。。

なぜ。。なぜ。。。

納得できる事なんて一つもなかった。

新しい事だらけの新生活

息子は少し発達障害があり、小学校入学当初から普通学級と特別支援学級を行き来している。

前年度の担任の先生には色々と問題があり、何度も学校と交渉した結果、新しい担任に受け持ってもらう事が決まっていた。

この子は小さい頃から身の回りの環境が変化する時に吃音が出る。

変化に弱い子だから、進級と離婚が重なった事ですごくストレスを感じたと思う。

娘は小学校入学のタイミングだった。

保育園は学区から離れた所に通っていたから、友達はゼロからのスタートだった。

息子のクラブに来ている子の妹や、入学前から学童に入っていた事で入学式の時点では何人かの同級生の友達はできていたようだが、やはり誰も友達がいないなかで新しい生活に飛び込んでいくという事と、母親と一緒に生活できなくなった事のダブルパンチは神経をすり減らしたのではないかと思う。

母親が居ない生活を始めた1年前、僕達3人は父子家庭一年生になった。

正直に言って、母親が普段の生活から消えてしまった事で二人とも精神的ストレスで不登校になったりしたらどうしようかと心配していた。

先日、息子がイジメのような事を受けたりした事があったが、それは大事にはならずに済んだ。

姉さん事件です 息子が宿題をやっていた手を止めて僕に力なく語りかけた。 とーちゃん、学童ってやめてもいいの? ん?なんか様子が...

娘に関しては現在進行形で学童の上級生から圧力をかけられる嫌がらせを受けているようだが、それは学童の先生と協力して事態の打開に動いている。どうにもならなければ保護者間での話しになるだろう。

場合によってはその保護者にも学童にも容赦はしない。

父子家庭になって悪かった事ばかりかと言うとそうでもない。

離婚前と変わらず仕事をしていたら見られなかった子供達の姿を見る事ができた。

お腹へったー!と言って帰ってくる子供達。

鍵盤ハーモニカやリコーダーの練習をする子供達。

担任の先生との関わり。

旗当番の日には登校中の子供達の様子も見れた。

とにかく子供達と接する時間が増えた事で子供達への理解も進んだし

この子達の親で良かったと思う事もたくさん。

あと、有給休暇が取りやすくなった点も(笑)

大変な事は大変だけど、今そこにある幸せを幸せな事なんだと認識できる事。

これって夫婦だと当たり前で気付きにくい事なんじゃないかな?って思います。

父子家庭二年生

娘の学童生活に少しの心配はあるが、二人とも今の所学校が好きなようで毎日元気に通っているし、学校での出来事も毎日話してくれる。

きっと学校だけじゃなく家でも僕の至らなさで子供達はたくさん我慢していると思うし、無理していると思う。

だけど父子家庭一年生だった子供達は僕が思うよりもずっと早く順応して成長した。

その子供達の姿に僕は勇気付けられ、励まされ、なんとか父子家庭一年生の課程をこなせたのだと思う。

これから父子家庭二年生になる僕達ですが、きっとまた色々な問題が出てくるでしょう。

その時その場で最良な答えを導き出せるよう、これからもしっかりと子供達を観察し、傾聴していかなければならないと気を引き締めています。

子供達の泣く姿を見て気が狂いそうになったあの日から約1年。子供達は今日も元気に笑っている。

この笑顔の花を絶やさない事が僕に課せられた一番の使命だと思っています。

今日は僕達の父子家庭修了式。

とーちゃんに春休みはありませんけどね(笑)

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