娘をもつシングルファザーの心構え

父子家庭で娘を育てる事って、女心、身体の事、男親には未知で予想がつかない事が多々あり、心配事や悩みは絶えないですよね。

今回、お母さんを病気で亡くされ父子家庭で育ったAさんにお話を伺う機会があり、これから娘を育てて行くうえでとても有益な情報を頂いたので、同じ父子家庭で娘さんを育てられているパパさんにも共有させて頂こうとAさんの許可を得てそのやりとりを一部引用しながら記事にしておこうと思います。

都度僕の考えや感想が入りますが、あくまでも僕の主観ですので、その点はご理解ください。

父子家庭で困った事、辛かった事はありますか?

やはり片親の意見、しかも異性の意見しか得られないことですね。 母親がいれば間に入って緩衝材になってくれたんでしょうが、私の気持ちを上手に代弁してくれる人がいないのはキツかったです。女心です(笑) 特に反抗期なんて、一生分かり合えないんじゃないかと悩みました(笑)

やはり男と女。考え方や感じ方の違いがあるのですね。恋の悩み等は親子であっても異性間ではなかなか相談できるものではないでしょうし、そういう点で自分が父子家庭の娘である事を意識させてしまう瞬間があるかもしれませんね。

反抗期に分かり合えないと感じたエピソードを教えてください。

反抗期は本当に父の事が嫌で嫌で、かつ荒れていて学校もろくに行かずな状態だったんですが、父はガツガツ私の領域に踏み込んで来ては荒れてる私を正そうとしてくれてたんですが、やはり母が優しく声をかけてくれていたらもっと素直になれたのかなーとか思いますね。

中略

今となっては大切にされていたのだと分かるんですが、もう少し距離を置いて欲しかったです。

思春期、反抗期は親が嫌になる人も多いですよね。特に父親と娘はそれが顕著なのでしょうか・・・

母親の存在とはやはり偉大なのですね。

適度な距離感を取りつつ、決してあなたを見放したりはしないし、いつも見守っているよ。という感覚を持たせる事が大事なのかな。と思います


父が一番辛くて大変で、それでも私の事を大切にしてくれてるのが幼いながらに分かってたので、自分からは母の話をしないようにして、夜な夜な一人で泣いたと言うAさん。

物理的な辛さはなかったんですが、やっぱり父に悲しい顔を見せちゃダメな気がして、精神的に負担はあったかなと今になって思います。

子供にも親の苦労や、ひとり親の辛さって伝わってしまうのですね。

見せないようにしても、ふとした瞬間に見せる表情や何気ない一言を敏感に感じ取ってしまうでしょうし、隠し通す事は難しい事なのかもしれませんね。

お父さんがどうしてくれていれば自分の気持ちを出せたと思いますか?

父が私の前で包み隠さずに泣いたり悲しいと正直に打ち明けてくれていたら、私も悲しいと言えたのかもしれません。憶測ですが

難しい問題ですね。父親たるもの、子供の前ではいつも強く堂々としていたいものです。

僕もそうですが子供の前で涙はみせない。と決めている方も多い事でしょう。

涙を見せるかどうかは別として、自分からも子供達からももっと何でも話せる環境作りをしていかないといけないなと思いました。

父子家庭で良かったと思った事はありますか?
父子家庭で良かったと思うことは一度もありませんでした。何もありません。 例え母が亡くなったのではなく離婚であったとしても、離婚した方が幸せなことは明白でも、父子家庭または母子家庭で良かったなんて到底思えるものではありません。

ですよね。。。知ってました。。。知ってたけど、もしかしたら一つくらい。。。と希望を抱いて聞いてみました(笑)

もうなってしまった事は仕方ないです。

前を向きましょう!


ただ『父子家庭でも』幸せでした!

これですよ、これが聞きたかった!

Aさんはシングルマザーで離婚の原因も聞きましたが、無責任な元夫に最大限寄り添う努力ができ、相手の気持ちを考え尊重できる素晴らしい女性です。

父子家庭だって子供を幸せに立派に育てられる!

父子家庭でも幸せでした!実際に父子家庭で育ち立派な大人になったAさんのこの一言でまだまだ頑張れる気がします!

娘の身体の変化
この問題を一番心配している娘をもつシングルファザーって多いのではないでしょうか。
僕が質問する前にこの話に言及したAさんの言動から、子供にとっても大きな問題だった事がうかがえます。
生理とか、ブラジャーをつけ始める時とかも恥ずかしさがあったり、詳しく話を聞けなかったです(笑) 中学生の時に生理痛でお腹が痛いのに生理痛だと言えず、こっそり常備薬を飲んだこともあります! 不便だったのは性教育的なことですね。
生理については小学校で性教育があったので、なんとなーくは知っていて、いざ自分の身に起こったときは姉に話して、姉から父へ話が行き、父から私へ話が来ました
 ブラジャーについては、まぁなんとなく必要な時期はわかってくると思うので、僕の場合はその時に元妻に頼むと思います。絶縁していなければですが。。。
まあ、同級生の友達か男友達の奥さんに頼んだり、僕が関わらずに同姓の大人に任せるようになるでしょう。
男の子はまぁ、勝手に色々覚えてきますよ。安心してくださいシングルマザーの皆さん(笑)
生理について、Aさんは姉に話したそうですが、長女の場合はそうはいきませんよね。

事前に父親から生理の話をされていたらどうだったと思いますか?

事前に話す分には問題ないような気がします。 ただ生理になったあとで父から話されてたら恥ずかしかったかもしれません。 年齢が10才だったのでギリセーフだったかもしれませんが、これが13才とかになると父から話をされるのは前でも後でも絶対に嫌だと思います。主観ですが

個人差はあると思いますが、 羞恥心を持ち始めるのが10歳くらいなのかもしれませんね。

僕は事前に話しておけば慌てず自分で対処できるので問題ないかと思っていましたが、女の子は繊細なのですね。娘に嫌悪感を持たれる事が怖くなりました。

やはり事前に同姓の大人から説明と生理用品の使い方を教えてくれるように頼む事が良いのかなと思います。


余談としてこんな事も教えてくださいました。

生理の時、経血で下着やパジャマや布団を汚した時の洗濯は、自分でコッソリやってたのを思い出しました! ちなみに父親でなくても、相手が男性であれば誰にも見せたくないものです。

娘が言ってこない限りは知らないフリをするのが良さそうですね。

因みに血がついた物の洗い方はコチラです。

まとめ
女の子って自分が思う以上に心も身体も繊細なのだなぁと思った事が一番の印象でした。
それから、やはりひとり親家庭で親の努力する姿、苦労する姿、優しくされた事、厳しくされた事、大人の自分が感じる以上に繊細に感じ取っているのだなぁと。
そして、親が頑張っているから子供は素直になれないと思ってしまう事。
こういったストレスは両親が揃った家庭よりも子供達を萎縮させてしまっているかもしれない事を痛感したと共に、よりいっそう何でも話せる関係の維持と構築をしていかなければ、子供達が孤立してしまう危機感を持ちました。
今回、反対の立場からの経験談を話して頂いた事。本当に自分の財産になりました。
これを活かして幸せな父子家庭を築けるようこれからも頑張っていこうと思います。
僕はAさんが話してくれた事が世の娘をもつシングルファザーさんにとても有益な情報だと感じ、是非広めてもらいたいと思ったので、「父子家庭での経験をブログ等にして公開する気はないですか?」と提案したのですが、今は考えられないとの事でした。
それならば是非僕に紹介させてください。とお願いして記事にさせてもらいました。
稚拙な文章ですが、この記事で娘をもつシングルファザーさん達の悩みが少しでも減る事を願っています。

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